外壁塗装

市民住まい向上委員会は怪しい?評判は?外壁塗装セミナーの真相を徹底解説

「市民住まい向上委員会」という名前をご存じでしょうか?外壁塗装や屋根のメンテナンスに関するセミナーを開催している団体ですが、インターネット上では「怪しい」「詐欺では?」といった声も少なくありません。

今回は、市民住まい向上委員会の実態や、プロタイムズ総研との関係性、セミナーの内容や参加する際の注意点などについて、徹底的に調査した内容をお届けします。

外壁塗装を検討している方や、こうしたセミナーに参加を考えている方は、ぜひ最後までお読みください。

 

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市民住まい向上委員会とは?その正体を探る

まず、「市民住まい向上委員会」とは何か、基本的な情報から整理していきましょう。

市民住まい向上委員会の概要

市民住まい向上委員会は、一般社団法人として登録されている団体で、主に外壁塗装や屋根塗装のメンテナンスに関する講座やセミナーを開催しています。非営利団体を謳い、「市民講座」という名目で活動を展開しているのが特徴です。

この団体は主に外壁塗装や屋根のメンテナンスについて学べるセミナーを開催し、一見すると消費者の住まいに関する知識向上を目的としているように見えます。地域の公民館や公共施設などでセミナーを開催し、新聞広告や折込チラシなどで参加者を募っています。

しかし実際には、「プロタイムズ総研」という会社やそのフランチャイズ加盟店が背後にあり、セミナーで集客し、その後の営業活動はプロタイムズ総研や加盟店が行う仕組みになっているようです。

プロタイムズ総研との関係性

市民住まい向上委員会とプロタイムズ総研の関係性については、多くの疑問が投げかけられています。調査によると、以下のような関係があるとされています:

  • 市民住まい向上委員会の代表者である「矢野克己」氏は、過去にプロタイムズ総研に勤務していた経歴があるとの情報がある
  • セミナー後の「無料現状分析」を行うのは、ほぼプロタイムズ総研の関係者である
  • フランチャイズ形式で全国に122店舗もの加盟店があるとされている

このように、表向きは独立した非営利団体を装いながら、実質的にはプロタイムズ総研の集客ルートになっている可能性が高いと言えるでしょう。

 

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市民住まい向上委員会のセミナーの実態

では、実際に市民住まい向上委員会が行うセミナーはどのようなものなのでしょうか?セミナーの内容や進行について詳しく見ていきましょう。

セミナーの内容と進行

市民住まい向上委員会のセミナーは、「屋根と外壁のメンテナンス講座」や「外壁塗装セミナー」といった名称で開催されています。セミナーでは以下のような内容が説明されるようです:

  • 外壁や屋根の劣化のサインと危険性
  • 適切なメンテナンス時期と方法
  • 塗装工事の流れや費用相場
  • 悪質な業者の見分け方
  • 塗料の種類と特徴

セミナー自体の内容は、一般的な外壁塗装に関する基礎知識を教えるものであり、そこまで問題はないようです。むしろ、外壁塗装について全く知識がない方にとっては勉強になる内容も含まれています。

ただし、セミナーの最後に「無料現状分析」というサービスの案内があり、ここがポイントとなります。「専門家が無料でお宅の外壁や屋根の状態を診断します」というもので、この申し込みをすると、プロタイムズ総研の関係者が自宅に訪問することになるのです。

「無料現状分析」の実態

この「無料現状分析」では、外壁や屋根の状態を診断してくれますが、実質的には営業活動の一環となっているケースが多いようです。実際に体験した方の声を集めると、以下のようなパターンが多く見られます:

  1. セミナー後に「無料現状分析」を申し込む
  2. プロタイムズ総研の担当者が自宅を訪問して外壁などを診断
  3. 診断結果をもとに「早急に工事が必要」といった説明がなされる
  4. その場で見積もりの話になり、契約を促されるケースも

中には「単なる診断だけで営業はしない」と謳いながらも、実際には「このままでは危険」「早めの対応が必要」といった危機感を煽るような説明をされ、そのまま契約に至ってしまうケースも報告されています。

また、見積もり価格が相場より高めに設定されているという指摘も多く、大手メーカーの見解では「30万円ほど高い」と評価されたケースもあるようです。

市民住まい向上委員会が「怪しい」と言われる理由

市民住まい向上委員会やそのセミナーが「怪しい」と評価される理由には、いくつかのポイントがあります。それらを詳しく見ていきましょう。

「市民講座」を装った営業活動の疑い

最も大きな批判点は、「市民講座」や「非営利団体」を謳いながら、実質的には特定の会社(プロタイムズ総研)の集客・営業活動になっているという点です。

市民住まい向上委員会のウェブサイトでは「仲介機関ではないので会員業者は明示しない」と記載されているにもかかわらず、「業者紹介はする」という矛盾した表現があり、情報の透明性に欠ける点が指摘されています。

また、行政主催と勘違いさせるような宣伝方法も問題視されています。「市民講座」という名称や、公民館などの公共施設を使用することで、自治体や行政が関わっているように見せかけている可能性があります。実際に「行政のセミナーに参加した」と思い込んでいた方が、後で民間の営業活動だと知って驚いたという事例も報告されています。

業務品質に関する懸念

プロタイムズ総研の工事品質については、賛否両論あるようです。実際に工事を依頼した方の中には、以下のような否定的な声も見られます:

  • 作業完了のチェック体制が不十分(顧客指摘任せ)
  • 指摘しないと問題点を修正してもらえない
  • 担当者任せで組織的な品質管理がない
  • クレーム対応も担当者経由で、専門の窓口がない

ただし、中には満足している顧客もいるようなので、担当者や加盟店によって品質にばらつきがある可能性も考えられます。

セミナー後の強引な営業手法

「無料診断」とうたいながらも、実際には早急な契約を促す営業手法も問題視されています。「このままでは危険」「今契約すれば割引」といった説明で焦らせ、十分な検討時間を与えないケースがあるようです。

外壁塗装は高額な費用がかかる工事なので、複数の業者から見積もりを取り比較検討するのが一般的です。しかし、市民住まい向上委員会のセミナーから繋がるプロタイムズ総研の営業では、そうした慎重な判断を妨げる可能性のある手法が使われているケースもあるようです。

 

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市民住まい向上委員会の実際の体験談から見る評判

市民住まい向上委員会のセミナーや、それに関連するプロタイムズ総研の対応について、実際に体験した方々の声を集めてみました。

googleマップの口コミから一部抜粋

市民講座と書いてあって、会場も区の施設だったとしても、公的なイベントではないです。高齢者は公的なものだとずっと思い込んで参加してしまいますので要確認です。
この時に無料診断などを申し込むと、プロタイムズ総研という「業者」が後で来るので、よく準備された「営業イベント」です。それを分かった上で利用するなら、それはそれで良いのではないでしょうか。

でも、この業者が家の屋根を撮影した写真はめちゃくちゃ「加工されていて」古屋の屋根のようにボロボロになっていました。1人暮らしの高齢の義母に「区のほうのセミナーで来てもらった人が屋根の張り替えした方がいいて….」と相談されて、こんなまだ新しい家でアリエナイとGoogle Earthで確認したり、実際に屋根に上がってみましたが、写真とちがってキレイな屋根でした。

もらったDVD動画のほうは正確な映像でしたが(高齢者は見ないだろうけど)、耐久性でとくに問題ない点も危険なように説明していて、営業マンとしては正解ですが、高齢者に不安を煽って工事をすすめるのは無しだなと思いました。

実際に屋根が古い場合には施工をお願いしてみたら、もしかすると案外と工事はちゃんとしてるのかもしれませんが。営業方針はギリギリですね。

Googleマップの空撮の画像で確認したり、口コミを見ないであろう、しょうもない高齢者じゃ、カモですね。

参照:googlemap

セミナーに参加しました。
その会場ではプロタイムズ総研(ヤネカベ)の若い子たちがスタッフをしていました。
その後、無料で屋根や外壁の診断に来てもらいましたが、そちらもプロタイムズが来ました。その後の見積もりでもアステックペイント(プロタイムズの親会社)の塗料を推されました。

相談に乗ってもらいたいことがあったので市民向上委員会に何度か電話をしたのですが、よく分からない説明の上にアステックペイントの塗料が、とにかく素晴らしい!とそればかり言われました。
市民向上委員会の所在地を調べてみるとヤネカベ府中店と同じであり、結局プロタイムズ(ヤネカベ)だと思いました。
セミナーは勉強になったし、無料診断もありがたかったのですが、何だかとても後味が悪いです。。。
何人かの友人はまんまと罠にはまってしまったので気の毒です。。

参照:googlemap

チラシにも注意書きがありますが、市主催ではありません。
講師は若い方で、テンポも良く、話し慣れた感じで分かりやすかったです。

講座終了後、希望者は、屋根・壁の無料診断が受けられますが、ここからプロタイムス総合研究所にバトンタッチされます。
これまたややこしい社名ですが、一般の塗装・修理業者で、大手のようです。「ヤネカベ」というブランド名も持っており、こちらのほうが素直ですね。
また、家の設計図があれば、正確な屋根と壁の面積を専用ソフトで算出してくれます。
結果、立派な劣化診断書をいただくことができ、営業の方も非常に感じが良かったです。しかし、大手ということもあり、値段は強気な設定です。
その後の営業は全くありませんでした。「何か不快感を与えたのだろうか」などと少し心配になりました(笑)。
結局、作っていただいた劣化診断書を活用して(もちろん社名は伏せましたが)、紹介サイトでオンライン見積もりを取り、非常に良い業者とめぐり合えました。
我ながら、Good Jobだったと思っています。

参照:googlemap

 

ポジティブな評価

まず、肯定的な意見をご紹介します:

  • 「セミナー自体は外壁塗装の基本知識が学べて参考になった」
  • 「市民住まい向上委員会はセミナーで複数社からの見積もり取得を推奨していた」
  • 「現状分析だけでなく見積もりも依頼したが、無理な勧誘はなかった」
  • 「他社と比較検討した上で選べば問題ない」

このように、セミナー自体の内容や、強引な営業をされなかったというポジティブな体験談もあります。また、あくまで「一つの選択肢として検討材料にする」という冷静な対応をとれば、問題なく利用できるという意見もあります。

ネガティブな評価

一方で、否定的な意見も少なくありません:

  • 「無料診断のはずが、結局その場で見積もりや契約の話になった」
  • 「診断で指摘された問題点が、他社の診断では特に問題ないと言われた」
  • 「見積もり価格が相場より30万円ほど高かった」
  • 「工事後の不具合を指摘しても対応が不十分だった」
  • 「市の講座だと思ったら民間企業の営業活動だった」

特に問題視されているのは、「市民講座」という名目で公共性を装いながら、実質的には特定の営利企業の集客活動になっている点です。また、工事品質や対応についても不満の声が上がっています。

 

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外壁塗装セミナーに参加する際の注意点

市民住まい向上委員会に限らず、外壁塗装に関するセミナーに参加する際には、いくつかの注意点があります。ここでは、安心してセミナーに参加するためのポイントをご紹介します。

セミナー主催者の見極め方

まず重要なのは、セミナーの主催者がどのような団体なのかをしっかり確認することです。

  • 自治体や公的機関が直接主催しているか
  • 運営団体の情報が明確に記載されているか
  • 営利・非営利の区別が明確か
  • 特定の業者との関係性が透明に開示されているか

特に「市民」「公益」といった言葉を使用していても、実態が営利目的の場合もあるので注意が必要です。本当に公的な機関が主催するセミナーであれば、特定の業者だけを紹介するようなことはありません。

セミナー後の「無料診断」への対応

セミナー後に「無料診断」や「現状分析」を勧められた場合の対応方法も重要です:

  1. その場での契約は絶対に避ける
  2. 複数の業者から見積もりを取る意向を明確に伝える
  3. 診断結果をメモや写真で記録しておく
  4. 診断結果を他社にも見せて意見を求める
  5. 相場を事前に調査しておく

無料診断自体は、自宅の状態を知る機会として活用することは可能です。しかし、その結果だけで即決せず、必ず複数の専門家の意見を聞くようにしましょう。

信頼できる外壁塗装業者の選び方

最終的に外壁塗装を依頼する業者を選ぶ際のポイントも押さえておきましょう:

  • 複数の業者から見積もりを取得して比較する
  • 施工実績や会社の沿革を確認する
  • 国家資格(塗装技能士など)を持った職人がいるか
  • アフターフォローの内容や保証制度が明確か
  • 見積書の内容が明確で、項目ごとの費用が詳細に記載されているか
  • ISO9001認証や、プライバシーマークなどの取得状況
  • 工事の各段階でのチェック体制が整っているか

特に重視したいのは、作業完了時の品質チェック体制です。担当者任せではなく、組織として品質を管理する仕組みがあるかどうかが重要です。

市民住まい向上委員会のセミナーを有効活用する方法

ここまでさまざまな懸念点を挙げてきましたが、市民住まい向上委員会のセミナー自体は、外壁塗装の基礎知識を学ぶ機会として活用することは可能です。問題は「その後の対応」にあります。

知識取得の場としての活用法

セミナーを有効に活用するための方法をご紹介します:

  1. セミナーでは積極的にメモを取り、基本知識を習得する
  2. 疑問点は質問して解決しておく
  3. 営業・契約に関する事項は「持ち帰って検討する」と明確に伝える
  4. 学んだ知識を、他の業者との打ち合わせでも活用する

「知識を得る場」と「契約の場」は明確に分けて考えることが大切です。セミナーで得た知識は、その後の業者選びや見積もり比較の際に役立てましょう。

複数の見積もりを比較する重要性

最も重要なのは、複数の業者から見積もりを取得して比較検討することです。

実際に市民住まい向上委員会のセミナーに参加し、その後プロタイムズ総研の見積もりを取得した方の体験談でも、「他の会社の見積もりも取って比較した結果、最終的に大手に依頼した」というケースが見られます。

一般的には以下のような比較先を検討するとよいでしょう:

  • 地域の実績がある塗装専門業者
  • 大手ハウスメーカーのリフォーム部門
  • 大手ホームセンターのリフォームサービス
  • 外壁塗装の一括見積もりサービス

それぞれの見積もり内容、使用する塗料の種類や品質、工程ごとの詳細、アフターフォロー体制などを比較して判断することが重要です。

まとめ:市民住まい向上委員会は本当に「怪しい」のか?

ここまで、市民住まい向上委員会とそのセミナー、プロタイムズ総研との関係性について詳しく見てきました。結論として、以下のようにまとめることができるでしょう。

総合的な評価

市民住まい向上委員会とプロタイムズ総研の活動には、以下のような懸念点があります:

  • 「市民講座」という名目を使いながら、実質的には特定企業の集客活動になっている点
  • 団体と業者の関係性が明確に開示されていない点
  • 行政機関が関与しているかのような誤解を招く可能性がある点
  • 「無料診断」後に契約へと誘導するケースがある点
  • 相場より高めの見積もりが提示されるケースがある点

一方で、以下のような肯定的な側面もあります:

  • セミナー自体の内容は外壁塗装の基礎知識として参考になる
  • 強引な勧誘をされなかったという声もある
  • 複数社からの見積もり取得を推奨している

賢い消費者としての対応法

市民住まい向上委員会のセミナーを含め、外壁塗装に関する情報収集の場を利用する際は、以下の点に注意して賢く対応しましょう:

  1. セミナーは「知識を得る場」として活用する
  2. その場での契約は避け、必ず持ち帰って検討する
  3. 複数の業者から見積もりを取得して比較する
  4. 見積もり内容、工事の流れ、アフターフォローについて詳細に確認する
  5. 相場や適正価格について事前に調査しておく

外壁塗装は住宅の長寿命化に欠かせないメンテナンスであり、適切な時期に適切な施工を行うことは非常に重要です。一方で、数十万円から百万円以上もの費用がかかる大きな買い物でもあります。

様々な情報源から知識を得て、冷静に比較検討した上で最適な選択をすることが、住まいを守るためにも、家計を守るためにも大切です。

市民住まい向上委員会のセミナーも、一つの情報源としてうまく活用しながら、最終的には自分自身の判断で信頼できる業者を選びましょう